古典的な2次元(2D)細胞培養は、生物学的アッセイや創薬スクリーニングなど多くの研究分野で広く使用されている手法です。ただし、2Dでの細胞培養は、実際の組織の細胞とは大きく異なる挙動を示し、特に創薬における前臨床試験では大きな影響を及ぼします。候補となる物質がドロップアウトしていく理由は、多くの場合に薬剤の安全性と有効性が2Dでの細胞培養では、 in vivoでの結果と相関性が乏しいと評価されることが原因で、薬剤に対する2Dでの培養細胞を用いた評価方法が、in vivoでの応答を予測するのに十分ではないことを示しています。
このアプリケーションノートではテカンの自動分注機Freedom EVOを使用して3Dの細胞培養を行い、発光ベースの評価方法で構築した3Dスフェロイドにばらつきが無いことを示しています。このシステムを用いることで3Dでの薬剤感受性評価が有効になり、候補医薬品のドロップアウトを低減できると期待されます。
このような方にお勧め
- 創薬における薬効評価を行っている方
- 創薬や化粧品開発における毒性・安全性評価を行っている方
- スフェロイドを再現性良く作製したい方
※本文は英語です
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