World Cancer Research Fund のデータによると、大腸癌は世界で3 番目に多い癌であり、重要な臨床診断標的となっています。現在においても、従来から行われている組織生検は癌同定技術とされています。しかしながら、これは特定の時に患者の状態のスナップショット写真のみを診る侵襲的な手技です。代替となる方法は、液体生検サンプルを用いる方法であり、血液、唾液および尿などの体液中でバイオマーカーをモニタリングするものです。液体生検(液体細胞診)は組織生検よりもはるかに侵襲性の低いプロセスであり、極めて重要なことに、腫瘍動態をリアルタイムでモニタリングすることを可能とします。
スペインの企業であるAdvanced Wave Sensors(AWSensors)社は、大腸癌および肺癌の早期発見のための新しい液体細胞診プラットフォームの開発を目的としたpan-EuropeanHorizon 2020 LiqBiopSens およびCatch-U-DNAプロジェクトにおいて重要な役割を果たしています。開発プロセスの重要な部分は、血液中のバイオマーカーの分析のための音波センサアレイとマイクロ流路技術を組み込んだ液体ハンドリングプラットフォームの作製でした。
この記事では、 Advanced Wave Sensors社がテカンのCavro Omni Flex Robotを導入するまでの経緯についてインタビューしました。
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